ATARA_P選書_其の十一
前回は新年のご挨拶だけだったので、今回が実質的に2024年の初回投稿になります。
その2024年の初回投稿は選書からスタートしたいと思います。
今回ご紹介するのは、昨年12月に「偶発性を楽しむ」というタイトルでご紹介していた、計画的偶発性理論に関連する1冊です。
その幸運は偶然ではないんです! Luck Is No Accident
夢の仕事をつかむ心の練習問題
J.D.クランボルツ、A.S.レヴィン著
花田光世、大木紀子、宮地夕紀子訳
出版社:ダイヤモンド社
2005年11月17日第1刷発行
読者にはキャリカウンセラーの方や人事系の方が多いのではないかと思います。
帯の言葉がセンセーショナルですが、今回私がこの本をご紹介したのは、キャリアプランが不要だ!と言いたいわけではなく、
私もそうだったのですが、「やりたいことがない・見つからない」、「大きな夢をあきらめないといけなくなった」といった時でも人生を悲観しないための準備(考え方)は必要だという点に対して腑に落ちたからです。
サブタイトルの通り「心の練習問題」です。
内容は、理論の解説ではなく、ひたすらそういった事例が取り上げられています。
自分の行動をコントロールすること、人生に影響をもたらす出来事に対して自分がどう思うかをコントロールすることはできますが、結果をコントロールすることは誰にもできません。しかし、あなたの行動次第で望ましい結果が起こる確率を高めることができるのです。人生には保証されているものは何一つありません。唯一確かなことは、何もしないでいる限り、どこにもたどり着かないということでしょう。
自分の将来を今決めるよりも、積極的にチャンスを模索しながら、オープンマインドでいる方がずっと良いのです。一つの職業にこだわりすぎると視野が狭くなってしまいます。
夢は素晴らしい。ぜひ夢見ることを大いに楽しみ、夢が実現するように努力してください。しかし、夢が計画通りに実現しなくても、驚かないでください。予測不可能な出来事があなたの人生を変えてしまうかもしれないー良くも悪くも…….
チャンスがやってきた時にそれをつかむ準備ができていれば、想定外の出来事があなたをさらによい結果へと導く可能性があります。
失敗に対する恐怖は、人を本当にやりたいことから遠ざけてしまいます。学校教育の大半が「正しい」答えを見つけることに費やされます。間違った答えは、成績を悪くし、自信を失わせ、自分の将来の成功は危ういと心配させます。
私たちはあなたに、間違えることに対して新しい態度をとって欲しいと思っています。間違いを犯すことは避けられないことです。何か新しいことを学ぶということは、必ず間違えるということであり、間違えることは全くOKなことです。
伝統的な雇用保障に頼ることができないのなら、身を守るために頼れるものが他にあるでしょうか。うれしいことに、頼れるものは存在します。それは「生涯学習」です。
ざっと刺さった個所を並べてみました。
皆さん、子供の頃に就きたかった職業ってありましたか?
本文では、大人の世界のアナリストという職業の人でも将来予測が難しいのに、将来を今決めることは子供の視野を狭めると言っています。
ちなみに私は、幼稚園ではコックさん^^、小中学生時代はプロサッカー選手だったのですが、中学最後の大会で圧倒的な力の差を感じる負け方をしたことで、燃え尽きてしまいました^^”
そして高校ではついになくなりました・笑
辛かったのが、この時期から進路について考えろと言われ始めますよね^^”
本当にやりたいことがなかったので、親のすゝめで大学に進み、その後社会人になってからも、しばらくは迷走していた気がします。
一つだけ良かったなと思うのは、様々なことに興味を持って勉強を続けてきたことくらいですかね。
学生時代に勉強しなかったので、社会人になってからの方が勉強しています^^
そして、ようやく、こういうことがしたいという事で始めたのがATARAの取組みなのです。
ということで、今が一番充実しているのかもしれません^^
特に有名なのが、「計画的偶発性理論(Planned Happenstance)」というものです。
「偶発性をたのしむ」より
これはスタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授が提唱した理論です。
簡単に言ってしまうと、
・キャリアの8割は予想しない偶然の出来事によって決定される(新しい仕事のオファー、人事異動等)
・だったら、この8割の偶然の出来事を自らのキャリアに積極的に活かしていこう(良い機会ととらえる)
・そのためには、5つの行動特性が重要(好奇心、持続性、楽観性、柔軟性、冒険心)
*p選書でこの内容の補足も兼ねてご紹介しようと思っています。
「偶発性を楽しむ」で書いていた内容ですが、この5つの行動特性って私の経験からもすごく大切だと実感しています。
文中では様々なケースが取り上げられていて、年齢も子供の頃の夢の話しから、生涯学習まで、世代を特定しませんし、人事系以外の方にも自分自身のこととして読めますので、おすすめの1冊です。
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