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ATARA_P選書_其の五

前回の選書4で告知をしていた通り、今回はアート系の本を数冊読んだ中から、おすすめの1冊をご紹介いたします。

既に読まれた方も多くいらっしゃるかもしれませんね。

今回ご紹介するのは、末永幸歩さんの「13歳からのアート思考」です。
発行はダイヤモンド社
2020年2月19日に初版が発行されています。

13歳からのというタイトルは、一見学生向けかと思ってしまいますが、帯に「大人たちも夢中になる授業!!」という記載があり思わず手に取ってしまいました・笑
ただ実際に、著者は研究員として美術を研究する傍ら、中高で美術の教師もされてらっしゃるそうで、実際にこの内容の授業を行われ、その時の学生さんのコメントも盛り込まれています。

内容はまさしく授業!
・プロローグ
・オリエンテーションとあって
 CLASS1~6:実例から考える授業
・エピローグ
という構成です。

私は一気に授業を受けてしまいました^^

中学生の時にこの授業を受けていたら、進路が変わっていたかもしれません。
みなさん、美術の授業って何をしていたか記憶にありますか?
私は見事に記憶がありません^^”
恐らくですが、自分の中で必要ないと思っていたのだと思います。

美術とかアートといえば、よく言われることとして、私は絵が下手だからとか、センスがないからとか、美術館に行って有名な作品を見てもわからないよね~とか、そんな印象をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
私もそんな感じでした。

実際に中学生が嫌いになる教科の第1位が美術だそうです><

「アートという植物」は「表現の花」「興味のタネ」「探求の根」の3つからできています。
しかし、空間的にも時間的にもこの植物の大部分を占めるのは、目に見える「表現の花」ではなく、
地表に顔を出さない「探求の根」の部分です。
アートにとって本質的なのは、作品が生み出されるまでの過程のほうなのです。

これがまさにアート思考のプロセス。

したがって、「美術」の授業で依然として行われている「絵を描く」「ものをつくる」「作品の知識を得る」という教育は、アートという植物のごく一部である「花」にしか焦点を当てていないことになります。

自分の「興味のタネ」から「探求の根」を伸ばし続けた結果として自分なりの「表現の花」を言う結論に至る。
これがアート思考であり、この教育で、正解を見つける力ではなく、自分なりの問題定義から答えを導く能力を付けることができる。
美術は「表現の花」だけじゃないんだよという事がよくわかりました。

ぜひ美術の授業カリキュラムを全てそうして欲しいなと思いました。

ちなみに、読み終わると自分がどう変わったのかを確かめるために、美術館に行きたくなります。
私だけかな^^

アートに苦手意識のある方には特に一読をおすすめします!

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