ATARA_P選書_其の十
久しぶりの選書でございます。
正式?な選書から8か月ぶり!w
選書だらけにならないようにという事で頻度を落としていましたが、落とし過ぎました^^”
ほどほどに選書も更新してまいりますm(__)m
さて、そんな8か月ぶりにご紹介する1冊は。
Wabi-Sabi わびさびを読み解く
for Artists,Designers,Poets,Philosophers
Leonard Koren 著
出版社 株式会社ビー・エヌ・エヌ
2014年6月30日 初版第1刷発行
1994年に初版が発行されてから20年後に日本語訳された書籍です。
薄い本なのですぐに読み終わります。
ご本人もおっしゃられているので、怒られないと思います^^
私は、わびさびもの―変色しているものであれ、破損状態にあるものであれ―を探し求め、一つの意味体系にまとめ上げることを試みた。
正統派のわびさび評者や、文化論の権威や、歴史家が追求するのと同じくらい深く踏みこみ、そこから2,3歩先まで探求の歩みを進めた。
行間を読み取り、「実際」と「意図」と合致させ、わびさび本来の全体像の把握と、その理解に努めた。その成果がこの薄い1冊である。本書は、かつてひとつの明確な美的宇宙を形成していたものを「保存・救済する」ことに向けた、暫定的個人的な第一歩にほかならない。
イントロダクションより引用
著者のレナード・コーレンさんがまだ言語化されていなかった日本のわびさびを、モダニズムとの比較という手法も取り入れながら、欧米人にわかりやすく解説をされています。そしてそれが20年後に日本語訳された。
それにあたり、20年後のさらなる思いということで、Makingが追加されていて、ここでのデジタルとの対比も面白い。
今回はあまり引用はせずにおきますが、読後真っ先に思ったのは「ジョハリの窓」。
自己分析に関する心理学モデルで、4つの窓をそれぞれ
- 解放の窓:自分も他人も知っている自分
- 盲点の窓:自分は知らないが、他人は気づいている自分
- 秘密の窓:自分は知っているが、他人は気づいていない自分
- 未知の窓:自分も他人も気づいていない自分
とし、盲点の窓には自分でも知らない長所や短所があり、成長のきっかけにつながる可能性があるというものです。
まさに、この盲点の窓を開くと同時に、秘密の窓を持っているという感覚でした^^
「わびさび」は歴史に根差しながらも、現代の目的に適応しながら生きながらえ、発展し続けるものである。
発展させながら未来に向かうことが重要であることの理由がMakingでまとめられています。
たまには、外部から刺激を受けるような本もいいもんだと思った1冊でした!
最後に、下の画像を見て何を感じますか?^^
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