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国連気候変動枠組条約締約国会議

環境問題の本質を語るのによく使われる例として、「共有地の悲劇」という言葉があります。
goo辞書から引用すると、多くの人の利己的な行動によって共有資源が枯渇すること。

山林や漁場などの共有地において、各自が適量を採取すれば存続できる資源も、自己利益のために濫伐、乱獲するものが増えれば枯渇し、共有地全体の荒廃を招いてしまいます。

例えばこの結果としての地球温暖化の問題もそうで、これまで大量に化石燃料を消費し、発展してきた国と、これから発展しようとしているタイミングで規制をかけられようとしている国では、利害が一致しないのは当然です。さらに、被害を受けるだけの途上国もあります。

今月30日から12月12日までの期間、UAEのドバイでCOP28が開催されます。

1992年、ブラジルのリオデジャネイロで国連環境開発会議が開催され、この会議で「気候変動枠組条約」(1994年発効)が結ばれました。
この条約の締約国による会議がCOP(Conference of the Parties)です。

地球という共有地の悲劇が招いた気候危機による災害で被った「損失と損害」に対し、途上国はこれに特化した資金支援を求めてきました。前回のCOP27では、このロス&ダメージに対する基金の設立が決まりました。
この詳細が次回COP28の議題になっていて、日本などは「支援」という感覚でとらえているのに対して、途上国側はあくまでも「保障」であるという事で隔たりはあるようですが、しっかりと議論されるはずです。

そして、今回のCOP28では、パリ協定で設定した各国の目標に対する取組みの現状が共有され、それを基に議論もされる予定です。
対策の強化が求められる中で、どのようなメッセージが打ち出されるかを注視したいと思っています!

もうすでにこの関連でのアメリカと中国のやり取りなどがニュースになっていますので、とても気になるところです。
今回から3回くらいに分けて、COPの内容を追っていきたいと思ってます!

次回は、まずはこれまでのCOPの内容だったり、前回の決定事項について個人的にとても興味を持っている項目について、少し取り上げてみたいと思います。

今回は予告編でした^^”

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