COPについて振返ってみた
今回は、前回の予告通りになるのですが、今月30日からドバイでCOP28が開催されることもあり、COP:国連気候変動枠組条約締約国会議について、その誕生の背景から、これまでの主要な内容を振り返ってみたいと思います。
まずはCOPについて簡単に触れてから。
Conference of the Partiesの略で、「締約国会議」と訳されます。
ですので、文字通り条約を結んだ国々が参加する会議なのですが、COPに関しては、先に書いてしまっていますが^^”国連気候変動枠組条約を締結した国々が参加する会議のことになります。
では、この気候変動枠組条約ってなんだろう?
どういう背景で議論されたのだろう?
というところを、時系列で確認していきたいと思います。
*私自身の頭の整理も兼ねています^^
まずは、国連環境開発会議が開催されるまでの背景として、国連の動きを確認したいと思います。
【背景:国連環境開発会議(地球サミット)開催までの背景】
*環境省資料などからATARAにて作成
このような流れから、地球サミットと呼ばれる国連地球開発会議が開催されるに至りました。
では、次に、国連環境開発鍵の開催から現在にいたるまでの確認したいと思います。
COPの内容を全て記載するとかなり長くなってしまいますので、今回は特に重要だと言われている回に絞ります。
【国連環境開発会議開催から現在までの大枠の流れ】
*環境省資料などからATARAにて作成
ここまでの流れを受けて、前回のCOP27がシャルム・エル・シェイク(エジプト)で開催されました。
ここでは、シャルム・エル・シェイク実施計画が採択され、主に科学的知見と行動の緊急性についてなどたくさんの項目が記されましたが、例えば、COP26 の石炭火力発電の逓減に関して、石炭に限らず化石燃料を対象にと提案する国もあったようですが、そこは合意に至りませんでした。
その中でも、気候変動の悪影響に特に脆弱な国々 を支援するための新しい基金を設立することが決定 されたことは大きな成果であると評価されています。
これが、Loss and Damageと呼ばれていて、ニュースなどではロスダメと略されていたりもします。
この決定には、エジプトの市民活動が交渉に影響を与えたとも言われています。
そういう意味では、COPのホスト国の意向にも注目してニュースなどを見てみると、興味・関心につながるのではないでしょうか。
私がその一人です^^
このロス&ダメージ基金についての詳細決定は、COP28に持ち越されましたが、支援対象となる国は?、また出し手は?といったところで紛糾する可能性もあると思っています。
最後になりますが、COP28において最も注目しているのは、下記のテーマです。
初のグローバル・ストックテイク(5年ごとのパリ協定の進捗評価)の実施
国連環境計画(UNEP)がCOP27開催直前に「世界の今の気候変動対策では今世紀末までに産業革命前比で2.8度、各国が約束した 温室効果ガス削減目標を達成しても約2.5度、それぞれ上昇してしまう」という内容を発表したのですが、これも踏まえて、現在の各国の2030年までの目標と、今後提出される2035年の目標の引き上げについて議論されることになると思います。
果たして、野心的な目標が決定事項として発表されるのかについて、注視したいと思います。
化石燃料の段階的削減?廃止?について
COP27では結果的に進展がなかった化石燃料について、石炭だけではなく、化石燃料の削減について、進展があるのか?も気になるところです。各国の目標引き上げにも大きく影響しますよね。
開催国がドバイ(UAE)ということも影響するのか?。国営石油会社のCEOが議長を務めるという記事も見ましたので、興味深いところです。
ということで、11月30日から12月12日までの期間で開催されるCOP28 に向けて、COPが開催されるようになった背景やこれまでの大きな流れについて振返ってみました!
またCOP28終了後に、その結果について取り上げたいと思います。
皆さんもぜひ少しでも気にしてニュースをご覧になってみてください!
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