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民藝から学ぶ

ここ最近突如として民藝について興味がわき、その歴史から学び始めています。


民藝といえば、その父であると紹介される栁宗悦が有名ですが、もともと私は息子の柳宗理のデザインが好きで、我が家にもやかんとスプーンがあります。また、保有していませんが、山形の天童木工ショールームまでバタフライスツールを見に行ったこともあります^^


という事で、私の中では、民藝よりも工業デザイン(プロダクトデザイン)としての生活用品の方が興味があったことをあえて白状しておきます・笑


せっかく岩手に6年も住んでおきながら、民藝ファンの聖地でもある光原社には1度ふらっと立ち寄った程度で、興味がわかなかったのは今思うともったいなかったなと思います^^”


さて、そんな私がなぜ突如として民藝に興味を持ったかというと、とあるサイトで民藝をテーマに語られた動画を観て、ものすごく興味深かった!という理由で、「民藝を知りたい!」と思いました。私、 単純なのです^^

前述の通り、これまで民藝について考えたこともなかったので、まずはその歴史から調べ始めたというまだ本当に入口に立っている感じではありますが、本も注文しましたので、ひょっとするとATARA_P選書でご紹介することがあるかもしれません。


現時点では知識としてもまだまだ浅いのですが、私が民藝のどこにそんなに興味をひかれているのかという事を、少しだけご紹介したいと思います。

説明にあたり、最もわかりやすく、その歴史上重要な存在でもある日本民藝協会さんのホームページから内容を拝借いたします。さらなる詳細を知りたいという方はぜひ日本民藝協会のホームページをご覧ください。https://www.nihon-mingeikyoukai.jp/

【民芸運動について】民藝運動は、1926(大正15)年に柳宗悦・河井寛次郎・浜田庄司らによって提唱された生活文化運動です。当時の工芸界は華美な装飾を施した観賞用の作品が主流でした。そんな中、柳たちは、名も無き職人の手から生み出された日常の生活道具を「民藝(民衆的工芸)」と名付け、美術品に負けない美しさがあると唱え、美は生活の中にあると語りました。そして、各地の風土から生まれ、生活に根ざした民藝には、用に則した「健全な美」が宿っていると、新しい「美の見方」や「美の価値観」を提示したのです。工業化が進み、大量生産の製品が少しずつ生活に浸透してきた時代の流れも関係しています。失われて行く日本各地の「手仕事」の文化を案じ、近代化=西洋化といった安易な流れに警鐘を鳴らしました。物質的な豊かさだけでなく、より良い生活とは何かを民藝運動を通して追求したのです。

日本民藝協会Webサイトより引用


以下、私が興味を惹かれた理由を2つあげます♫


理由その1「名も無き職人の手から生み出された日常の生活用具」に価値を見出し、光を当てた。これ、まさに「あたら/可惜」なのだと私は捉えました。

理由その2「工業化が進み、大量生産の製品が少しずつ生活に浸透してきた時代」、「物質的な豊かさだけでなく、より良い生活とは何かを民藝運動を通して追求した」。これ、今も当てはまると捉えました。

ということで、突如として民藝を調べようという事に至ったのです。

歴史のある古いもののようですが、むしろこの考え方はこれからの時代にも通ずると感じたのです。まだ知識も浅く、これから学びを深めていくつもりなので、今後のATARAにも大きく影響を受けるかもしれません。

例えば、民藝の特性として、栁宗悦は以下の9つを上げているそうです。

1. 実用性。鑑賞するためにつくられたものではなく、なんらかの実用性を供えたものである。

2. 無銘性。特別な作家ではなく、無名の職人によってつくられたものである。

3. 複数性。民衆の要求に応えるために、数多くつくられたものである。

4. 廉価性。誰もが買い求められる程に値段が安いものである。

5. 労働性。くり返しの激しい労働によって得られる熟練した技術をともなうものである。

6. 地方性。それぞれの地域の暮らしに根ざした独自の色や形など、地方色が豊かである。

7. 分業性。数を多くつくるため、複数の人間による共同作業が必要である。

8. 伝統性。伝統という先人たちの技や知識の積み重ねによって守られている。

9. 他力性。個人の力というより、風土や自然の恵み、そして伝統の力など、目に見えない大きな力によって支えられているものである。

日本民藝協会Webサイトより引用


今はまだはっきりとは申し上げられないのですが、ここにATARAにとっても大切な要素がたくさん入っている気がしています。いずれATARAの特性とかを作っているかもしれませんので・笑、その際はまたご紹介したいと思います!

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