ABOUT ATARA

“あたら”に込めた想い

“あたら”とは、立派なものに対して、その価値相当に扱われないことに対する残念だという感情を表し、源氏物語などでも使われていた”もったいない”の古語に当たる言葉です。日本が古くから大切にしてきた精神・価値観である、「もったいない」、「余すことなく使う」といった伝統を継承し、未利用・低価値な資源が、原料としてもっと当たり前に活用される社会になってほしいという想いを込めるのに相応しいと考え、ブランド名に“あたら”を採用しました。

取組みに至った経緯

産業廃棄物の再資源化に携わる中で、廃棄物を原料として使用できる状態にしても、再び流通に乗せることが難しい。流通に乗ったとしても継続しない。そんな事態をこれまで数多く目の当たりにしてきました。理由としては、コストの問題、品質保証の問題等があげられます。では、どうすれば循環が進むのか。考えた結果、自らがそれらの原料を使用したものづくりに踏み込むことで、少しずつでも循環の仕組みを作れるのではないかと考えました。

“あたらもの”の現状

地域資源の活用という言葉をよく見聞きします。その中でも未利用であったり、まだまだ価値を生かし切れずに低価値であったり、使い切れずに廃棄物になっているものが私たちの重要視する“あたらもの”であり、原料になります。これらを活用し、付加価値を付けた商品を作ろうとすると必ず問われることがあります。「希少性」、「そこにしかないもの」という価値。しかし、「他の地域にもあるもの」が大部分であるというのが現状で、そういうものが「もったいない」状態にあることが多いと感じています。

“あたら”のこだわり

-Design-

あたらの取組みは、価値を認められていないもったいない原料を調達し、余すことなく使い切る。同じ作品を大量に、安価に、安定して作ることよりも、余った分を余すことなく使い切るものづくりを行います。商品ではなく作品と呼ぶのは、資源循環まで含めたDesignにもこだわりを持っているからです。

-Circulation-

あたらの作品は、パッケージなどで使用する素材にもこだわります。現在国内で循環の仕組みがあるもの。紙、ガラス、鉄などを優先して使用します。プラスチックや複合素材は極力使用しないように努めます。また、容器は使用後も他の用途で使用できるよう、工夫を凝らします。

-Value-

活用されていない部分に価値が高いものが多いという事実があります。特に私たちが食べているものは、捨てている部分の方が栄養価、体に良い成分の数値が高いものが多いのです。そういう価値に焦点をあて、作品に付加すること。また、ものを大切にするという使い捨てではない価値。余った分だけという希少価値。その時期にしか感じることのできない価値。そして、希少性だけでなく、全てのものに対して尊さをもって接するからこそ生まれる「もったいない」「余すことなく使う」という価値を大切にします。

ロゴについて

ATARAのロゴについて、円・Circleは循環を表し、上向きの矢印は新たな方向性を、矢印の赤はPassionを表現しています。これまでの資源循環の仕組みから新たな仕組みを情熱をもって創造することを意味しています。