BLOG

  1. HOME
  2. ブログ
  3. ATARA Producerのブログ
  4. ATARAが選択したブランドのおはなし

ATARAが選択したブランドのおはなし

今回は11月よりATARASHOPで取り扱いを開始したブランドについてのお話しを。

TRIP WARE【Re-食器】

まずご紹介するブランドは「Re-食器」。

日本国内で陶磁器の産地は有名どころも含め複数ありますが、Re-食器は美濃焼の産地での取組みです。

その産地は岐阜県(美濃国)の東部地域。

美濃焼とは、この地域で生産される陶磁器の総称で、国内の他産地と大きく違う点です。

普段はあまり意識しませんが、国内の美濃焼のシェアは50%を超えていますので、皆さんの家庭でも美濃焼を使用しているかもしれません。

美濃焼は全国屈指の生産能力を有し、高い技術力や産地での分業化を背景に、廉価で大量生産を得意としてきたという歴史的背景もあったことが、そのシェアからも想像できます。

また、その廉価で大量生産を可能にしたのは、地域で良質な陶土が調達できたことも大きかったのではないでしょうか。

そんな産地が「変わろうとする取組み」。

それがRe-食器の取組みです。

活動主体は岐阜県の機関や産地企業などで構成される「グリーンライフ21プロジェクト」。

1997年に立上げ、再生陶土の研究をスタートしたところから始まります。

きっかけとしては、製品の環境負荷に対する生産者の責任が、製品の設計・製造・使用段階のみならず、消費後の廃棄・リサイクルの段階にまでに及ぶという「拡大生産者責任」の原則が法整備にも反映された時代的なものもあったと想像しますが、それだけでなく、美濃焼ならではの「産地としてのサステナブルな取組み」であるというところにとても惹かれました。

(詳しくはhttps://atara-iwate.com/re-tableware/にも記載はしています)

今回主に取り扱いをさせていただくTRIP WARE(トリップウェア)は、一度窯元を旅立ち、食卓で使われてまた時を経て戻ってくる。

そんなイメージから「トリップウェア-旅するうつわ-」と名付けられた陶器で、20%が再生陶土です。

デザインも秀逸で、食器を使用する家庭の変化を反映されており、家族そろって食事をすることが減ってきたという背景から、ラップ代わりで、そのままの保存も考慮した「ふた」が設定されていたり、長く使えるシンプルなデザインであったり。例えば、1枚割れても1枚買い足せばセットとしても使い続けられるなんて私的には理想的な食器です。

ご家庭での使用もさることながら、使用頻度の高い飲食店でもお勧めしたい食器です。

実は、ここ最近、原料調達において、採掘業者不足と純粋な資源枯渇の2つの問題が出てきており、その面からも有効な取組でもあるので、ぜひこの取組がもっと広がって欲しいという想いも含めています。

大輿の和ろうそく

そして、次にご紹介するブランドは、「大輿の和ろうそく」。

「ろうそく」といえば灯りですが、実は仏教とあわせて中国から入ってきた蜜蝋が最初ではないかと言われています。

和ろうそくには、赤(朱)と白があるのですが、特に赤の使い方は宗派によって意味があるなど、やはり仏教徒のつながりを深く感じます。

ちなみに、赤は主におめでたい法要や儀式で使用されるそうです。知りませんでした^^”

その後、遣唐使の廃止で蜜蝋が入ってこなくなり、しばらくは松脂が原料になっていたようですが、そして、櫨の実を原料とした現在の和ろうそくになったようです。江戸時代には提灯としての利用が増え、和ろうそくの生産が最も多かったようですが、明治になり、西洋ローソクが入ってくるようになったこと、また日本でも電気が普及したことで急激に和ろうそくの生産が減少したようです。

私が最も「ろうそく」を使用するのが、お一人様キャンドルナイト^^なので、電気の代わりにろうそくを使用しているのですが、それだけでなくリラックス効果が高いことが「ろうそく」を好む理由です。

最初は西洋ローソクを使用していたのですが、煤と臭いが気になっていました。

そんな時に出会ったのが、和ろうそく。

お米のブロックキャンドル

和ろうそくは前述の通り櫨蝋を使用したものが主ですが、実はこの櫨蝋が国内でしか調達できないこと、さらに櫨の木が減少していることから、地域で櫨の木を育てようという取組も出てきています。

そんな中で、米ぬか蝋も原料にしている和ろうそく、それが大輿の和ろうそくです。

もちろん、櫨蝋も原料にした和ろうそくを制作されていますが、ATARAでは米ぬか蝋の和ろうそくを取扱いさせていただいています。

こちらは大量生産品ではなく、手づくりの伝統工芸品。

その製法は伝統を守りながらも、米ぬかを余すことなく活用されている点に惹かれました。

元々は私自身がキャンドルナイトで使用するろうそくを探していた中での出会いでした。

また、上記の点だけでなく、やはりデザインにも惹かれました。

和ろうそくに白、朱以外の色を使う。

使い方の多様化をデザインに反映されていることも、私のテンションを上げるには十分でした^^

米ぬかろうそく まめ

まめろうそくなんて、可愛いすぎますよね。

寝る前のリラックスタイムにちょうどいい燃焼時間なのですよ^^

変化を取り入れながら伝統を次世代につなぐものづくり。

ぜひ、パラフィンろうそくとの置換えに、またキャンドルナイトやリラックスタイム、通常の食卓での使用をお勧めしたい和ろうそくです!

(詳しくはhttps://atara-iwate.com/japanese_candle/にも記載はしています。)

自分たちだけでなく、地球も含めてサステナブルであるというプラネタリーヘルスにも通ずる取組みが選択される世の中になって欲しいと思います。

もちろん、必要ないのに購入することはないですし、今あるモノをわざわざ捨ててまで買い替える必要もありません。

これまでのように需要を喚起するつもりもありません。

買い換えるタイミングで、また、必要なタイミングで購入するときの選択の基準として、ご参考にしていただけると嬉しいです。

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


関連記事

アーカイブ