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バーチャルな世界で感じたお互い様の精神

ここ最近、久しぶりにオンラインゲームを始めたのですが、そこで面白い体験をしています。
「ギルド」という組織に所属して、仲間ととともに敵と戦いながらそのギルドを発展させるという内容です。

そもそもギルドとは、歴史上にも存在した同業者間の互助組織的なものなのですが、まさにその通りで、助け合わないと発展していかないという内容になっています。

これってまさしくお互いさまの精神が働いているわけで、年齢も性別もわからない小さなコミュニティで助け合ってゲームを進めていくというものです。

そこには見返りの要求は一切存在せずに、気持ちの良いゆる~い関係が成立しています。

中には全くかかわってこない人もいたり、突然いなくなる人がいたり、バーチャルな世界にも人間模様が存在し、ゲームの内容よりもそれを観察することのほうが楽しい時があります・笑

私個人の話ですが、昨年からテレワークが増え、人と接する機会、時間が減少しました。
ですので、リアルな世界での「お互い様」に接することが減少していたので、バーチャルな世界でこれを体験するということが何とも不思議で、面白いなあと感じていました。

農耕民族と言われる日本人は、村全体で協力がなければ成立しませんでした。
また、戦争や災害などもあり、その中で助け合って生きてきました。

現在の日本は戦争もなく、生活は豊かになり、便利な社会となったことで、お互いに自立して暮らしていける環境にあります。助け合わなくてもサービスを購入し、一人でも生きていけます。

ただし、これは日本が平和で豊かだからこそ可能なことであって、世界を見るとそうではない国もまだまだ存在します。むしろその背景で犠牲になってきた地域や環境があるわけです。
その流れでのSDGsだということは、4月30日のSDGsってなんだろう? https://atara-iwate.com/2021/04/30/blog003/にて触れた通りです。

さて、ここで唐突ですが「エシカル消費」について触れたいと思います。
*ATARAに関心を持っていただける方は、もうご存じだという前提で、エシカルの詳細説明を省きます。

消費者庁の「倫理的消費(エシカル消費)」に関する消費者意識調査報告書によると、エシカル消費の認知度は12.2%とまだまだ高いとは言えません。
 
ただし、例えば東日本大震災後に応援消費という言葉が拡がり、実際に被災地の商品を購入することで支援をされた方も多かったと思います。今でも災害があると、その地域の商品を購入して応援するという事が定着してきた気がします。

これはまさにお互いさまの精神で、エシカル消費と言われると何だかわからないけれど、決して新しい仕組みではなく、日本に根付いていることだと思いませんか?

そして、この見返りを求めない応援消費は、人の心を豊かにします。心理学でも幸福度が向上すると言われています。

私はオンラインゲームから久しぶりにお互い様という感覚を得て少しほっこりしましたが、これからの世の中の流れも、社会の仕組みも含めて、日本人には親和性が高いと思っています。

まさかゲームからこんなことを考えるとは思っていなかったのですが^^

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