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地球に優しい商品って・・・

最近よく「地球に優しい」という広告を見るようになりました。
類似表現でいうと、環境配慮とか、SDGs商品という表現もありますよね^^”
このような表現に対して、個人的にモヤっとすることがあります。

どんな時かというと、説明がないとき、もしくは説明不十分だと感じる時です。

これらの表現って、説明が不可欠だと思っています。
具体的には、環境の何に優しいのか?何に配慮しているのか?

説明がないとイメージを伝えるだけの耳障りの良い言葉になってしまいます。
これってウォッシュって言われるケースだってあるかもしれません。

また、間違ったイメージを与えると判断され、いずれ規制がかかる気がしています。

ただ、「環境に配慮した」を使用しているケースでは、各種認証を受けているケースが多く、また自主基準を設けている事例もありましたので、モヤっと度は低いです。

もっともモヤっとするのが、「優しい」と言っているケースです。
個人的にはこの表現は使わない方がいいと思っています。

ではなぜそう思うかをプラスチックに関するかなり誇張した事例で説明します。
*以下、私の妄想であり実在しない告知です。

雑草から生まれたWeeds Bag(*実在しません)

【告知】
 ATARAのエコバッグ!雑草を原料にした地球に優しい「Weeds Bag」を開発しました
 素材:雑草由来セルロース30%、ポリエチレン70%

という宣伝をしたとします。
一見、へ~ってと思うかもしれませんが、地球の何に「優しい」かは明確ではありません。

プラスチックを使用することでの環境負荷は大きく3つあると思っています。
 ① 化石由来原料を使用すること
 ② 焼却時にCO2を排出すること
 ③ 海洋汚染につながる可能性があること

今回のケースで言うと
① 化石由来原料の使用量は削減できている
・30%雑草に置き換えている
② 焼却時にCO2排出量を抑制する
・ゼロカーボンとして30%分は抑制できる
③ 海洋に流出すれば汚染につながります
・洗濯時に繊維が流れ出る可能性があります
・海に流出すると、70%のポリエチレンはいずれマイクロプラスチックになります
・海洋生物が誤食するかもしれません

 更に、新素材の場合、廃棄する際に通常のプラスチックごみに混ぜることへの影響を把握しておく必要があり、支障があれば、燃えるごみとして排出しなければいけなくなるということも。

さて、今回の事例商品は「地球に優しい」と感じますでしょうか?
これが「環境に配慮しました」だと、②に配慮しましたという説明等があれば問題ないと思います。

捉え方は個人差があると思います。購入した人がそう感じたのであれば、この表現を使用してもいいと思います。
ですが、売る立場の人がこの表現を使用するのはやめた方が良いと思いませんか?

といったところで、規制がかかるまではなくならないと思いますが^^”

せっかく良い商品が増えてきているので、どんどんそういった商品に置き換わることは大歓迎という前提で、自分が選択するときは、しっかり見極めて選択したいと思います。

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