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ただの過剰供給なのか?

なかなかなタイトルですが、今回は、これまでのATARAの活動からの気づきをお話ししたいと思います。

まず日本において、物(商品・サービス)は飽和状態だという事は皆さんも共感いただけると思います。

特に欲しいものはない。そんな状態の方も多いのではないでしょうか?

今日の結論をまず、先にお伝えしておきます。

アップサイクルなどの商品は、ただの過剰供給であってはいけないというお話しです。

そこには、資源の置換えが伴っていかないといけないと最近特に感じています。

置換えの定義は下記の内容だと思っています。

  •  天然資源の置換え(天然資源投入量を減らす効果があること)
  •  国内資源への置換え(資源自給率をこうじょうさせるものであること)

用途もまた難しく、難易度の高い取組みだと感じています。

それが進んでいない現時点では、どうしても過剰供給になってしまっていると感じています。

そのような状況なので、結局は通常商品同等のマーケティング活動が必要となり、悪い見方をすると、エシカルとかアップサイクルとか言いながら、結局モノを売ろうとしているだけだろと。ハッキリとそういう人もいますからね^^”

例を挙げてみます。

最近、国内外でよく見るヴィーガンレザー。

これは、動物の皮の代わりという意味合いが強いと思います。

肉を食べることをやめない限り、動物の皮は発生しますので、ヴィーガンレザーに関しては、素材が増えたという見方ができます。

海外の事例だと、高級自動車の内装で採用されたりということがあるので、置換えが進んでいるという見方もできますが、あわせて肉の消費量も減らさないと、本質的には問題解決にはなりません。

同じような事例でガソリンとプラスチックの関係があったりしますので、簡単ではありません。

これを過剰供給から置換えにしていくには、国の施策も必要になると思っています。

10月11日に、サーキュラーエコノミーに関する車座対話が開かれていました。

岸田首相と、参加された方々の写真付きでニュースになっていましたのでご覧になられた方もいらっしゃるかと思います。

今後、「循環型社会形成推進基本計画」のなかでも、サーキュラーエコノミー(循環経済)政策を中長期的に重要な柱として位置付けられるようです。

その中には、ライフサイクルアセスメント(LCA)やカーボンフットプリント(CFP)などで、循環の実態が可視化されてくるようになります。

ライフサイクルアセスメント(LCA:Life Cycle Assessment)とは、製品・サービスのライフサイクル(資源採取―原料生産―製品生産―流通・消費―廃棄・リサイクル)全体、又はその特定段階における環境負荷を定量的に評価する手法のことです。

カーボンフットプリント(CFP:Carbon Footprint of Productsの略称)とは、製品・サービスのライフサイク(資源採取―原料生産―製品生産―流通・消費―廃棄・リサイクル)全体を通して排出される温室効果ガスの排出量をCO2に換算して、製品やサービスに分かりやすく表示する仕組みのことです。

そうすると、どの資源の置換えから進めればいいのか?とか、この資源はこのような用途が最適とか、そういったことも明らかになってくると思います。

ぜひ、私たちの取組みが単なる過剰供給にならないように、なるべく早くこのような情報が生産者側だけでなく、消費者側にも届くようになることを願っています。そうすればウォッシュも必然となくなるのでね^^

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