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ATARA_P選書_其の七

肉が食べられなくなってしまう日というタイトルで、私の個人的な腸のお話しをしましたが^^”

根本的に不調に陥らないようにするためには?という事で、腸についていろいろと調べています。

インターネットでも情報はあふれているのですが、私はやはり情報が整理された本を読むという事も大切にしています。

という過程で、私の参考書となっている1冊をご紹介したいと思います。

腸と森の「土」を育てる -微生物が健康にする人と環境-

著:桐村里紗 

光文社の新書として2021年8月30日に発行された1冊。

著者の桐村さんは、内科医であり、会社経営もされる実業家でもいらっしゃるそうです。

身土不二という言葉があります。この本の最後にも紹介されている言葉です。

“身体と土は二つにあらず”

調べてみると、

もとは仏教用語で、「しんどふに」と読み、正報【しょうぼう:過去の行為の報いとして得たものである身体】と依報【えほう:身体のよりどころである国土】が一体であることをいう。

「しんどふじ」と読む場合は、生物と環境は切っても切れない関係にあるという意味で用いられ、地産地消といった食に対する思想信条の1つとされる。

この言葉の意味からも連想できるように、「人は環境と一体」であるという事。

そして、健康という視点で見たときに、ヘルスケアやウェルネスといった「人」だけでなく、人と地球は相互依存関係にあり、多様な生物が生かし合う生態系を維持し、人を含めた地球全体の健康を実現するという概念である「プラネタリーヘルス」の観点から、土の回復というアプローチで問題解決策を提案されています。

で、この「土」というのは、地球で言うと「農業の土」であり、人で言うと「腸の土」、つまりいずれも微生物が大切ということですね。

私の腸の土が悪化しているのも、つまりは食べ物であり、腸内に悪い菌が増えているという事だと理解できました。

腸内細菌もあまり気にしてなくて、ヨーグルトを食べるとか、ヤクルトを飲むとか・笑

私にとってはその程度だったので、何度か読み返しながらも、食べるものにかなり気をつかうようにしています。(和食に戻っています)

そして、文中でも紹介があるのですが、一度腸内フローラ検査を実施してみますので、また機会があれば結果をご紹介したいと思います^^

次に、食べるものに気を使うという事は、どのように栽培されているか?という事にも関係してきます。

そういう意味で、食と農業も選択するようになります。

農林水産省が2021年3月に「みどりの食料システム戦略」を打ち出し、2050年までの目標として、「化学農薬の使用量(リスク換算)を50%低減。化学肥料の使用量30%低減。耕地面積に占める有機農業の取組み面積の割合を25%(100万ヘクタール)に拡大」という方針を打ち出しました。

*この内容については、今回は触れません^^”

この戦略の中には、個々人の腸内細菌叢の情報などを踏まえた統合的なビッグデータを、個別化した健康食に役立てようという提案もあります。

健康・食・農は、もはや切り離せないのです。

人の健康という個別最適ではなく、地球の健康の中に人の健康もあるという全体最適。それがプラネタリーヘルスという考え方ですね。

環境のために自己犠牲を払うものではなく、自分をも豊かにしてくれる方法です。

このフレーズが本書の「はじめに」で紹介されているのですが、これで購入を決めた本なので、読み終えてすごく納得です^^

軽く読める本ではありませんが、とても勉強になるおすすめの1冊です。

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