プラスチックのマテリアルリサイクルについて その1
資源を輸入し、循環利用は輸出に頼る日本。
そんな状況が確認できる分かりやすい事例として、私たちの生活の中でも身近なプラスチックについて取り上げてみたいと思います。
参考までに、統計数値が取れた2022年に国内で生産された樹脂の総量は、951万トンだそうです。
また、同年の廃プラスチック(産業廃棄物)の総排出量は823万トンで、このうち717万トンが有効利用されたことになっています。
*未利用の内訳は焼却(熱回収もなし)が7%で、埋立が6%となっています。
ここで、マテリアルリサイクルされた22%(181万トン)のうち、122万トンが輸出されているということはあまり知られていないと思います。廃プラスチックのままで51万トン、再生原料として71万トンが輸出されています。
実にマテリアルリサイクルされている67%、3分の2の量が輸出されています。
石油を輸入して、製造をした後のプラスチックを資源として輸出しているというのが日本の現状です。
プラスチックに関しては、サーマルリサイクルの多さに焦点を当てた議論が多いのですが、あえてマテリアルリサイクルについて取り上げてみました。
皆さんどう感じますか?
とはいえ、この輸出分をすべて国内で使用するとなると、様々な問題があるのも事実です。
次回は、なぜ国内で使用されないのか?ということについて考えてみたいと思います。
しばらくまじめ回が続きますが、ボリュームが出ないように気を付けます!^^
この記事へのコメントはありません。