プラスチックのマテリアルリサイクルについて その2
前回国内でマテリアルリサイクルとしてカウントされている割合の3分の2が海外輸出されているというお話をしました。
なぜ国内で使用されないのだろうか?
皆さんどう思われますか?
単純に日本に需要がなかっただけなのでしょうか?
使った後は目の前から消えてくれればよい。
というのはかつてのゴミの扱いと同じです><
また、輸出された先で本当に資源として活用されているのでしょうか?
それも気になるところですが、この件はまたの機会に取り上げたいと思います。
いずれにしても、この状況は持続可能ではないですよね。
ということで、国が法整備を含む施策により、また積極的な企業の取り組みにより、再生資源を活用しだしたことで、下図のように国内循環利用量が少しづつ増えてきていることがわかります。
私たちの身近なところで見てみると、今後再生利用量が増えると言われているのは、ペットボトルの原料でもあるペット樹脂です。
上図でもある通り、もともとアパレル企業の繊維向けで使用されていたのですが、全国清涼飲料連合会が2030年の「ボトルtoボトル」の比率を50%にすることを宣言し、各メーカーがそれぞれ取組目標を設定をしたことで、国内での再生利用量が増加していくことは間違いありません。
このペットボトルのように、業界での大きな動きによる再生資源の取扱量が増え、「当たり前の状態」にならないと国内循環量は増えません。
そして、当たり前の状態とは、新しいサプライチェーンが形成されるということでもあります。
これまではなかった企業間での連携が進んでいく必要があり、これまで通りでは変化は起きません。
*サプライチェーンとは製品が原材料の段階から最終的に我々消費者に届くまでの一連の流れを指します。
そして、企業によって再生資源活用が当たり前になる過程では、消費者が取り組みを進める企業を応援することも必要だと思っています。
ですので、私たち消費者はかなり重要な立ち位置にいるのです!
ということで、まずは関心を持ってもらうことが大切だと思っていますので、私は地道に情報発信を継続していきたいと思います^^
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