これからの食
コロナウィルスの影響で、まだまだ元の生活に戻る事は出来ません。このままの生活が続くかもしれない。各々の考え方を改める生活になるのは間違いありません。
個人の健康管理から、衛生管理は必須になるでしょうし、人との距離、趣味、娯楽も今までと同じという訳にはいかないものも出てきます。
食に関しては、以前より興味が出てきた方もいらっしゃるでしょうし、レパートリーが増えて楽しくなってきている方も少なからずいらっしゃる事と思います。
今までは、食べたいものを食べ、飲みたいものを飲んで、欲望のままの食生活を送る事が出来ました。その結果、食品ロスも過剰に出て、廃棄する。
もう一歩先を進み、祖父母たちが口にしていた、
「もったいない」
この古語である
「あたら」
立派な物に対して、その価値相当に扱われない事に対する残念だという感情。
頭の中で「あたら」を意識して、家庭でも食材の吟味に、生産の背景や携わってきた方々の思いを感じながら感謝の気持ちを持って使い切る。
そして、余す事なく使い切る商品も出回ってきています。
食の新たな挑戦
常に考えながら生活すると、何かに使う事が出来ないだろうか?
違うものに作り変えられないだろうかと思う事が多々あります。
例えば、豆腐を作った後の搾りかすのおから、米の米ぬか、野菜の皮や芯だって栄養価は残っているし、美味しく食べる事も出来るかもしれない。
この「ATARA」からもそんな商品が出来ました。
おからを粉末と蒸留水にわけ、おからクッキーとドレッシングになりました。
クッキーはグラスフェッドヤギミルクで作られている為、コクと甘みも加わります。子ども達が、ひとつひとつ味わいながら大切にいただいていて、おからの話や、ヤギのミルクの話、素材の話や岩手の話と会話も広がる楽しいおやつ。
そして特別な製法で作った蒸留水でおからのたんぱく質も加わったドレッシングです。ごまの風味、豆乳のまろやかさ、岩手の浅沼醤油店の香り高い醤油。これは豆腐のサラダや、冷しゃぶにとっても良く合います。
その他、おからでパンやケーキを作って販売しているお店、米ぬかをクッキーにしているお店、玉ねぎの皮やごぼうをパウダーにして販売しているお店もあります。余すことなく使う事を意識したものづくり、広がっています。
家庭でも捨てないで使い切る
身近な所で捨てない調理。夏野菜で考えてみました。
なすのへたの佃煮
材料2人分
なすのへた 3個分(30g)
ちりめんじゃこ 10g
しょうゆ 小さじ2
ごま油 小さじ1/2
酒 小さじ2
みりん 小さじ2
一味唐辛子 少々
水 50ml
作り方
1 なすのへたは、切り口の固い所と棘を切り取る。
2 1を薄切りにして水にさらす。(約5分)
3 小鍋に油、水気を切った2.ちりめんじゃこを入れて炒める。
4 3に調味料と水を入れて中火で水気が無くなるまで煮る。
家庭でも工夫して、素材に感謝し使い切って下さい。
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